ACT DAO(アクト ダオ)読書会 #2 実施レポート

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はじめに

こんにちは。ACT DAO(アクト ダオ)運営メンバ―のコースケと申します。

この記事では、3月16日に開催したACT DAO主催の読書会の模様をお伝えします。

売上を2倍にする 指示なしで動くチームの作り方著者の、吉野 創(よしの はじめ)先生を招いての開催となった今回。

質疑やコメントが飛び交う、とても盛り上がった読書会になりました。
そんな読書会の内容や空気感を、余す所なくお伝えしていきたいと思います!

参加された方は、読書会の学びの復習に。
残念ながら参加できなかった方は、この記事から読書会の雰囲気を感じてみてください。

読めばワクワクすること間違いなし!
ぜひ楽しんでご覧ください!

※ACT DAO(アクト ダオ)の活動に興味のある方はコチラ

この記事の3行まとめ

  • 自発的な部下を育成するには、
    部下の「働く目的」を大切にしよう!
  • 部下の「仕事観=働く事の捉え方」に
    興味を持つことから始めよう!
  • 部下が幸せに働く→働くと幸せになる職場になる…のサイクルを回そう!

読書会の前にお伝えしたこと

読書会に入る前に、読書会の学びをより深めるポイントを3つ、お伝えしました。
スピーカーはACT DAO(アクト ダオ)運営チームの、けんじさん。

とかく読書会や勉強会となると、
「学ばないと…!」という姿勢になりがち。
そうなってしまうと、

 

Aさん
Aさん

「何だか分からない。本当に役に立つのかな?」

Bさん
Bさん

「たくさん学んだ気はするけど、何から始めればよいか迷うなぁ」

Cさん
Cさん

「うーん、学んだことを全然実践できてないな。そのうち忘れそう」

 

…といった悲しい状態になってしまいます。
あなたもそんな風に気負いすぎて空回りしてしまった、という経験はありませんか?


そうならないように、心に留めておくべき
ポイントはこの3つです!

  1. 全部受け取らなくても大丈夫!
    • 読書会では色々な考え方や
      ノウハウが共有されます
    • ですが「全部習得しないと!」と気を張る必要はありません  
  2. 自分だけのスターを見つけよう!
    • 「これやってみたいな」
    • そう思える、あなたにとってのスターを1つ持ち帰りましょう
  3. 気軽に…でも能動的なスタンスで!
    • 「まずは、やってみよう!」
      という精神が大切です
    • 固くならず、自然体で読書会を楽しみましょう

…といった具合に、この3ポイントは読書会に限らず、あらゆる勉強会で活用できます。
この記事を読む際にも有効ですので、
ぜひ試してみてくださいね。

それでは、いよいよ読書会の本編に
入っていきましょう!

吉野 創 先生の講義

吉野先生のご紹介

<現在の活動>
経営コンサルタント 自走式組織®プロデューサー として、中小企業の立て直しのため、全国を精力的に飛び回っている。

「指示なしでも社員が動く組織づくり」は、「自走式組織®」として 2018 年に商標登録を実現。

クライアントは 3 年で売上 2.1 倍、経常利益 4.3 倍、わずか 1 年で粗利益率 7.9%改善など実績多数。

<書籍>
売り上げを2倍にする指示なしで動くチームの作り方』(ぱる出版)
販売部数は1.1万部を超えるベストセラー。

講義内容

上司の勘違い

まずお話いただいたのは、上司が勘違いしてしまいがちなことについて。

上司
上司

部下は会社のために働いているのだろう。
だって会社は部下に給料を払っているし、
会社がなくなったら困るのは本人だよね…

部下
部下

会社のため?いやいや自分や家族のためでしょ。
給料はもらっているけど、それは生活のため。
会社が無くなると困るけど、だからといって会社のために働くのもな…

この辺は食い違う事が多そうですね。
業績を気にする上司と、自分の生活が大事な部下といった感じ。
では、会社のために働く自立型の部下を育てるには、どうすれば良いんでしょう?

そこで吉野先生がら解説いただいたことが、
著書『売り上げを2倍にする指示なしで動くチームの作り方』でも取り上げられている、
あなたと部下、双方の「働く目的=仕事観」を明確にすることでした。

それに絡めて著書の表紙にも記載のある、
部下の自発性を引き出す3タイプ分析についてお話いただきました。

自発性を引き出すコツは、上司が自身と部下、双方の働く目的を知ること。
吉野先生はこの点を強調されています。

この辺りは書籍に詳しく記載があるので、
読み直してみるのも良さそうですね!

生産性の高い組織とは何か?

これは吉野先生が参加者に尋ねた質問です。
皆様からは様々なご意見が寄せられました。

「上司と部下が互いに尊敬できる組織」

「認められている安心感のある組織」

「チョット新しいことができて、
それが成果につながる組織」

たしかに、どれも生産性の高い組織には必要になってきそうな要素ですよね。

それでは、ちょっと想像してみてください。

アナタにとって
「生産性の高い組織」とは何でしょうか









吉野先生の解説がこちら。

吉野先生
吉野先生

最も「やりがい」が高く生産性の高い組織とは、
指示などなくても教え合い育て合い、自発的にビジョンに向かい合う組織です。
それが、私の提唱する「自走式組織」ですね!

冒頭で吉野先生が解説いただいた自走式組織の活動にバッチリと繋がりました!

自発性のサイクルをつくるには?

最後に吉野先生がお話いただいたのは、
自走式組織を作るための自発性のサイクル化のお話です。

こちらの図は吉野先生のスライドを引用させていただいたものです。
自発的にやるからこそ、幸せを実感できるという内容です。

自走式組織による自発性のサイクル化

つまり、幸せに働く部下がいれば、
働くと幸せになる職場ができ、
さらに部下が幸せに働くことができる…。
このサイクル化が大切だという内容です。

そのサイクルを回す歯車こそが、
「あなたと部下の仕事観」
ということで、
冒頭の話に繋がり、納得感が得られました。

おわりに

コロナ渦の劇的な生活の変化で、
人生を深く考える人々が増えた昨今。
副業が解禁された企業も数多く、
もはや会社は一生面倒は見てくれません。

…じゃあ自分は、部下は、
一体何のために働いてるんだろう?
今こそ、じっくりと考えてみる必要があると実感させられました。

でなければ、会社が、上司が、部下から見放されることになってしまいますね。

質疑応答

講義の熱い雰囲気のまま突入した質疑応答。
口頭やチャットで質問がたくさん飛び交い、
とても盛り上がりのある場となりました!

印象的だったものをいくつかご紹介します。


まず①つめは、部下視点でのご質問です。

Aさん
Aさん

上司を変える方法を知りたいです。
どうしたら上司が吉野先生の本を読んでくれますか?

吉野先生
吉野先生

アプローチの方法はいくつかありますよ。
例えば、上司が部下のアナタの変化に驚いて声をかけてきたとして、
その時に「この本を読んだんです」と見せてあげるのはどうでしょう。

その他にも、ご自分の机の上に、さりげなく置いておくのも効果的です。
上司は部下の机の上に本が置いてあれば、結構気になるものですよ(笑)


 

いきなりではなく、様子を見ながらのアプローチが良いのでは?というご回答でした。


②つめの質問は、仕事が忙しくて、なかなか部下に接する時間が無いという方から。

Bさん
Bさん

仕事が忙しくて余裕がありません。
どうすれば部下を気にかけてあげられますか?

吉野先生
吉野先生

上司であるアナタのマインドが業績を向いており
部下を向いていません。そんな時にもやれることはたくさんあります。

例えば、帰り際に「今日は対応できずにごめん。明日◯時はOK」と、
メモを書いて部下の机に置いておく、などです。

なんだそんなこと、と思うかもしれませんが、
向き合う姿勢を見せるだけで、部下の気持ちは全然違ってきます。


最後の質問は、こちらも部下目線から。

Cさん
Cさん

私の上司は、私生活では人間力に溢れています。
でも、会社だと変わってしまうのはなぜですか?

吉野先生
吉野先生

カッコつけたいのかもしれません(笑)
素を出すと、周りに見下されるという思いがあるのかもしれませんね。

過去の私がそうだったように、管理職は全部わかってないといけない、
部下の一枚上手をいかないと、という圧力を感じてしまいがちです。
心当たりのある方は、見栄をはらずに一度全てさらけ出してみることをオススメします。


ということで、一部ではありますが、質疑のご紹介は以上となります。
この他にも多数の質問があり、時間内に収まりきらないほどの大盛況っぷりでした!

クロストーク

さて、場面は変わって、今回の読書会では、
トークセッションを設けました。

対談されるのは、
吉野 創(よしの はじめ)先生と、
渡辺 拓(わたなべ たく)さん。

渡辺拓さんは、ACT DAOの創設者です。

渡辺 拓さんのご紹介

<主な経歴>
京都大学 大学院卒業、サイボウズに入社
独立後に、株式会社Wonder Zero 設立
自分軸で生きる人を増やす活動を継続中。

<実績>
全世界5,000万人が使う世界最高峰の教育プラットフォームUdemy(日本では進研ゼミのベネッセが運営)で講師として活躍。

プレゼン・デザイン思考などビジネススキルを中心とした講座を多数展開しており、
受講者数は21,000人を突破している。

トーク内容のご紹介

学びあり、笑いあり、驚きありの、
目からウロコの内容満載でした!
その様子を少しだけお届けします!

トークをされる吉野先生と渡辺拓さんのご様子

渡辺拓さん
渡辺拓さん

今回の講義で得られたのは「勇気」でしたね。
自分からやってみよう。みんなの前に、まずは自分からという。
ただそのためには、まず自分をさらけ出さなければいけないですよね。

吉野先生
吉野先生

そうなんです。僕も昔はピリピリして怖い印象を与えていました。
当時は「らしくないね」って奥さんから言われたりしましたね。
自分でも、なんのために管理職やってんだろう、と思ったり。

そんな嫌な状態を捨てるために、自分を鍛える勇気は大切です。
最初はひとりぼっちになること多いですけど。

渡辺拓さん
渡辺拓さん

変化が見えないとツラいですよね。

吉野先生
吉野先生

でも諦めずに続けていると、(本気なんだな…)と分かってくれる人が出てきます。
そうすると、その人も返してくれるようになる。
周りが変わるまで半年かかるかもしれません。
それでも継続します。

渡辺拓さん
渡辺拓さん

ありがとうございます。
吉野さんは、過去に5,000人もの変わってくれないヒトたちと
「向き合う」ご経験をされていますよね。
それは、どういう感覚でやられているんですか?

吉野先生
吉野先生

その人に共感していくことを重視しています。
本当にこの人の事を知りたい!という感覚をイメージして大切にする。
苦悩や悩みを共感することを意識しています。


確かに、質疑応答の際にも、参加者からの質問に対し、

「あ~その気持わかります!」

「それは、つらいですよね」

「そんなことが…大変でしたね…」

…といった具合に、言葉だけでなく、
心に染み入る様な表情や口調が印象的だった吉野先生。

まさに吉野先生が言われる「共感」を実感した一幕でした。

おわりに

…ということで、大盛りあがりのうちに第2回 ACT DAO(アクト ダオ)読書会は終了となりました。
お読みいただきありがとうございました!

今回参加して「良かったな~」と思った方、「もっと学びたい」と思った方。
あるいは、参加できなかったけど
「楽しそうだな」と感じていただいた方。
ACT DAO 読書会では、
そんな皆様の参加をお待ちしています!

第3回 ACT DAO 読書会の開催も予定しておりますので、ぜひご参加くださいね。
お会いできる日を楽しみにしています。

それでは、また。